税務相談とは、文字通り様々な税法や税制改正にリアルタイムで対応し、会社の業績(財政状態 = 体力)そのものをコントロールしていくことです。
もちろん、優遇税制等はフル活用いたします。
リスクを負えるように会社の基礎体力を上げようとしているのです。
その証拠に、会社は税金(ここでは法人税等)を納めないと自己資本(純資産 = 会社の純財産)は増えないようになっているのです。
少し説明を聞いていただけますか?。
会社の自己資本(純資産)は『資本金 + 利益剰余金』からなっており、利益剰余金とは毎年の税引き後純利益の積み重ねからなっているのです。
もう、お気づきですね?。
そうです、無駄遣いをせずに利益を出して、税金を納めて、その残りを積み重ねていくと、会社の純財産が厚くなってくるのです。
そして、その純財産があればあるほど、不況で少々の赤字を出してみても会社の純財産は盤石であり、金融機関や得意先・取引先の信用が揺らぐことはなく、不況という嵐が通り過ぎるのを研究・勉強しながら待てばよいだけなのです。
ビジネスチャンスが来たときに一気にリスクを負ってでもチャレンジできるのも、厚い純財産があるからです。
ここで、無駄遣いをして収める税金を減らす場合(一般的な節税・決算対策)と、無駄遣いをせずに税金を納めて、自己資本を厚くする場合とを比較してみましょう。
利益:10,000円 法人税率:40% 無駄遣いする場合の金額:5,000円
とした場合、無駄遣いをする場合としない場合を10年かけて比較してみます。
無駄遣いをする場合
(10,000 - 5,000)× (1-40%) × 10年 = 30,000円
無駄遣いをしない場合
10,000 × (1-40%) × 10年 = 60,000円
いかがでしょうか?。たったの10年で会社の自己資本に大きく差がつくのが伝わりましたでしょうか?。
さあ、自己資本を厚くしたいと思われたのでは?
不況に強く、チャレンジの出来る会社の財務体質を手に入れるのです。
もちろん、毎年の利益の積み重ねですから、一朝一夕で出来ることではありません。
しかし、少し考えてみてください。
小さな積み重ねで会社の5年後、10年後は大きく変わるのです。
最初は小さなことかもしれません。
しかし、必ずそこから何かが生まれます。